ワクチン包囲網突破

大変残念なことですが、更なる口蹄疫被害地域が増えてしまいました。

宮崎市と日向市でも新たに発生＝口蹄疫、ワクチン網突破
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100610-00000143-jij-pol

現在、鹿児島～宮崎をまたぐ道路は消毒ポイント実施幹線道路以外を封鎖中。
大分及び熊本も同様な措置を検討すべきでしょう。
構想しながらもボツとなった、自衛隊ヘリによる消毒薬（酢）散布も是非再検討して欲しいところ。

政府及び地方行政は全力で対処をお願いしたいところです。

感染疑いが出た畜舎から、近隣に感染拡大が無かった場合、キチンと対応すれば口蹄疫の被害は最小限に食い止められることを証明する。
えびの市は４件でなんとか終息できました。運もありましょうが、迅速な対処あってこそ幸運を引き寄せたと捉えるべき。

政府が真面目・当たり前に対処することにより、皮肉なことに前農水大臣の怠慢が明らかになる。ＧＷ中の農水大臣代理もです。
怠慢な事実を隠すため、意図的に対策の手を緩める動きが無いか注視せねばです。
そんなこと有り得ないと思いたいのですが、前大臣は有り得ないこと（長期外遊）をやってしまいましたからね。

大臣の職を辞した、与党から離脱した、こんなことで責任からは逃れられないし、そう考えること自体、絶対許されることではないでしょう。少なくとも自分は絶対に忘れません。

えびの市 口蹄疫終息へ

えびの市の口蹄疫は終息の模様です。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/176042

清浄性検査自体は先月末に完了。
発表までの数日間は獣医師による目視検査と、慎重な判断の上、終息を宣言。
本当に良かったです。


先月２４日、西日本新聞に掲載された、えびの市市長のコメント
「えびので清浄性が確認されれば、川南町などほかの地域にも勇気を与えられる。県全体の終息に向けた大きな一歩になってくれれば」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/173756

市長のコメント。大変立派だと思います。人間の理性・良心を感じます
川南町をはじめ、他発生地域の一日も早い終息を。


メディアも新政権ばかり報道せず。。。。 普天間・朝鮮半島・口蹄疫等、バランスの取れた報道内容を心がけて！

全国肉牛事業協同組合と興味深いリンク

５／２９　全国肉牛事業協同組合という団体が宮崎県の対応を痛烈に批判しました
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100529-00000104-jij-bus_all

「エース級種牛も殺すべきである」


まず、この抗議内容を筆頭に矛盾まみれです。
そもそも全国肉牛事業協同組合とは何ぞやというわけで、ＨＰを紹介
http://www.jcic-f1.jp/info/msponly/Top_msp.htm

農水省外郭団体なのですね


役員名簿には興味深いお名前も記載されております。
http://www.jcic-f1.jp/info/msponly/org.htm

伊藤弓　専務理事　（学識経験者）

彼は農水省ＯＢであり、ＢＳＥ問題に端を発した、日本食品による牛肉偽装事件に関与した可能背がある。
http://tinymsg.appspot.com/jik


全国肉牛事業協同組合に電話問をされた方のブログをご紹介します
「日本養豚協会Ａさんの場合/電凸まとめ報告 」
http://blogs.yahoo.co.jp/kira_alicetear/25390614.html

単なる感情的な電話質問ではなく、非常に聡明かつ論理的。

特措法成立

昨日、５／２８　口蹄疫特別措置法が成立の運びとなりました。
来月　６／１より施行され運用されることになる模様です。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100528-00000434-yom-soci

引用した記事にありますよう、強制的な殺処分を可能とする行政の権限強化。
被害を受けた畜産農家に対し、国は全額を補償することが明記されています。
国防軍（日本では自衛隊）動員という部分を除けば、ほぼイギリスで施行された法律と同じ。口蹄疫による大被害をこうむった彼の国をお手本にしたとみなせましょう。
何よりも、発生地域で自動車などを強制的に消毒ができる規定は非常に有効。

口蹄疫による被害終息に向け、強力な一歩前進であると期待したいところです。
行政権限強化のみに法を解釈しないよう切に願います。
国の権限と責任を明確化した法の趣旨を、行政はくれぐれも履き違えないでください。

画像で見る口蹄疫感染マップ

口蹄疫の感染・発生状況を大変判りやすく表現したサイトを２つ紹介してみます。


口蹄疫 拡大の経過を地図で辿る
http://innerpanther.iza.ne.jp/blog/entry/1615286/

引用ということで、画像の一部を抜粋させていただきました。

５月１０日（赤松大臣　宮崎訪問）

５月２２日（ワクチン接種開始）

感染拡大が止まらない現実を画像から読み取れます。



グーグルマップを利用した、口蹄疫感染マップもご紹介。
http://maps.google.co.jp/maps/ms?msa=0&msid=103101097783275073929.000485d8ff7f0abb64dbf&ct=docsearch&cd=2&cad=docsearch,cid:14883913533312767096

この地図から、ウィルスが幹線道路沿いほど強く拡散していったことを示唆しています。
各地消毒ポイントでの作業がいかに重要か、画像は正確に表しているとみなせるでしょう。


上記２つの感染マップは、農水省発表のプレスリリースを主として作成されています。
農水省プレスリリースは下記ＵＲＬから　（アクロバット書類にて公開）。
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_fmd/

データを基にクロスチェックを行ってみましたが・・・ほぼ完璧な仕事振り。住所公開されていないにも関わらず、○○メーター離れているを基準にマップ作られたのですねぇ。
マップ作成者の皆様、大変ご苦労様＆貴重な資料をありがとうございます。

落ち着かねば です

エース中のエースであるスーパー種牛　「忠富士」
残念ながら口蹄疫の感染が確認され、本日殺処分と相成りました。
大変ショッキングであり、残念なニュースではあります。
残り５頭が無事でいてくれることを願いつつ、気をつけねばならないと考えること。


・スーパー種牛でも、おセンチな感傷は宜しくない。
素晴らしい牛であったことは確かです。
しかし、畜産農家にすれば自分の飼育している牛・豚も特別なものです。その牛”だけ”に感傷的となってしまうことには注意しなければなりません。断腸の思いで殺処分に同意してくれた畜産農家に対し、配慮の気持ちを忘れてはなりません。


・安直な政権批判は何も生み出さない
上記と重なりますが、大事なことは現地畜産農家の苦悩を救う為に政権（農水大臣）批判を行うのであり、スーパー種牛を失ったからを主題とすることは控えましょう。
口蹄疫に関心を持つ、行政の対応に関心を持つ。それらは全て宮崎畜産農家の笑顔を取り戻すためであることを第一義に捉えていきましょう。

大変ショッキングなニュースではありますが、パニックに陥ったり逆上することは避けるべきです。

苦渋の決断

早ければ明日より、口蹄疫に対するワクチン接種が始まります。

宮崎の１０市町、ワクチン接種を受け入れ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100521-00001005-yom-soci

現地畜産農家にすれば苦渋の決断だったのでしょう。
行政への不満・不信はあれど、自らの地域がウィルス蔓延への防波堤にならねばならない。
大切に、苦労して育てた家畜を処分する苦しみ。しかし防波堤にならねばならない。
行政及び世論は彼らの声に応えなければなりません。

メディアの報道では流石に言わないでしょうが、ネットでは「ゴネ得云々」　という意見が出てくるやもしれない。それこそが風評被害であり、心の二次災害であることを自覚していただきたいものです。

メディアは正しい報道を！

ある程度は予想しておりましたが・・・
国政を擁護し、県や獣医師に責任転嫁しようとするかの如き報道があまりにも多い！

１５年前、阪神・淡路大震災時も似たような報道がありました。
今回もメディアは同じ轍を踏む気なのでしょうか？　
当時と違い、今はネットという強力な情報伝達ツールがあります。隠せるわけがないのに・・・

宮崎県知事（東知事）が、記者会見で激昂している報道をご覧になられた方も多いと思います。
キレている絵のみ報道し、印象操作が如き演出でした。

下記ＵＲＬではインタビュー内容全文を掲載されています。
http://d.hatena.ne.jp/ippei_mt/20100518/1274185636

こんな質問されて、ニコニコしてる知事がいたらお目にかかりたい。
南日本新聞の前田！　　ふざけてんのか？



正しい報道姿勢のお手本を


赤松大臣、「ちまちま」　って酷過ぎです。発言の撤回・訂正、そしてお詫びを求めます。
現場畜産農家・獣医師・自治体職員・派遣された陸上自衛隊員　などなど・・・
彼らの苦悩、必死の努力をチマチマと表現する不見識は許せません。

データで見る、川南町の惨事

ミクシィから情報を見つけ、リンク・転載可とのことなので掲載します。
詳細なデータによる、口蹄疫発生件数とその被害率をブログに紹介されています。

コンタンのブログ　　：データで見る口蹄疫（2010年 宮崎）　その８
http://konstantin.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/2010-6902.html

５月１５日までの被害状況を各種グラフ化した、大変判り易いデータです。
これ、テレビを始めとする各種メディアこそが作成しなければならないデータですね。


様々な戦慄すべきデータが並んでおりますが、特にこれは凄まじい

川南町の被害率は５０％を越えています。
本当に・・・言うべき言葉が見つからない状況なんですね・・・

コンタンのブログ主様、詳細なデータ解析誠に有難うございます　m(-_-)m

現場畜産農家のサムライ魂

国会審理をチェックしておりますが、これは見逃していました。
９分チョイの動画です。是非とも最後まで閲覧し、共に考えてください。



自衛的殺処分とでもいう防疫を、現場畜産農家から提案してきたという事実。
この犠牲精神というか公共心といいますか・・・ 　頭が下がる思い。
こう提案した彼らの心情を察するだけで、深い敬意と共に深い悲しみに包まれます。

サムライは宮崎に未だ健在。

行政はこの覚悟と誇り、そして気高さに１００％応えるべき。
超法規的措置を決断するか否かと共に、彼らに対し励ましの言葉と今後の具体的な対策＆保障を提示してください。
民主党は国民の生活が第一と訴えたはず。国民とは、憲法解釈によれば日本国籍を有する人間です。

言いたくはなかったけど、大きく叫びます
農家は、それも宮崎県の畜産農家は国民ではないのか！

彼らは我々と同じ人間です。そして、何よりも同じ日本人です。
国民の生命・財産を護る事。それが国家行政にとり第一義の使命なはず。
今、そこにある不条理な現実と戦っている彼らの負担を少しでも軽減してください。

与党・野党を問わず、政治に関わる方々。
貴方達の存在意義が問われています。
党派を超え、メンツも因縁も捨て、この災害を国家規模となる前に食い止めてください。
拠り所とすべきは、党でも政治思想でもない。己の良心と矜持。そして使命感です。

もし当ブログをご覧になられているメディア関連の皆様。
お願いです、プロとしての誇りと矜持を示してください。
貴方達は民主主義を構成するに欠くことのできない尖兵なはずです。
今、動かずして何時動くのか。今、動かずば、もう・・・暫くは動くことができません。
再生か自殺か、決断すべきはこの瞬間です。